太陽光発電の導入は年々安くなっています。
そして、これからもどんどん低コストになっていくことは間違いありません。その理由やそれを認識した上での上手な立ち回りを考えてみました。
太陽光発電の設置相場
参考:https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/063_01_00.pdf
太陽光発電の導入コストは近年でいうと年々減少しています。導入コストだけで見れば安くなっていますし、今後も(2022年移行)安くなっていく流れになっています。
設置年 | 新築での設置費用(1kW当たり) | 既築での設置費用(1kW当たり) |
2012年 | 431,000円 | 479,000円 |
2013年 | 391,000円 | 432,000円 |
2014年 | 367,000円 | 405,000円 |
2015年 | 358,000円 | 398,000円 |
2016年 | 346,000円 | 371,000円 |
2017年 | 345,000円 | 372,000円 |
2018年 | 314,000円 | 353,000円 |
2019年 | 293,000円 | 330,000円 |
2020年 | 286,000円 | 327,000円 |
売電の低価格化によって、太陽光発電のマイナスイメージを大きく感じている人もいますが、一方で導入コストは年々安くなっています。需要の拡大に合わせた、生産のコストダウンが大きな理由と言われています。
特に新築の場合は導入コスト(建築コスト)が低くなるため、地方自治体によっては義務化を検討しているほどです。

そんな中で、太陽光発電の建築コストが大きく関わっていることがわかると思います。既存の屋根や建物に導入する場合は建築あたるコストが多くなっていきますからね。
太陽光発電のコストの内訳
一言に太陽光発電システムと言っても、多くの機材・パーツ・工賃などが含まれています。
コスト全体を知った上で、内訳も把握しておきましょう。
- 太陽光パネル費:200,000円
- パワーコンディショナー費:40,000円
- 架台費:20,000円
- 発電モニター:20,000円
- 接続箱:6,000円
- ケーブル:5,000円
- 電気工事費:30,000円
- 建設工事費:30,000円
- その他:3,000円
全て1KWあたりでの計算を行っています。
メーカーや工務店によってキャンペーン割などがありますが、そういった割引は加味していません。
太陽光発電のコスト推移(過去データ)
引用:https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/044_02_00.pdf
日本の太陽光発電コストは年々低減しています。世界と比較するとまだ高いのが現状ですが、これからも下がり続けていくのはほぼ間違いないでしょう。
ちなみに、世界と比較すると日本はまだ2倍近い価格になっています。裏を返せばまだまだ安くなる見込みがあるということですね。
太陽光発電導入のコスト面のメリット・デメリット
太陽光発電を導入していない人にとって、いつ導入するのがお得・損なのか見極めている人も多いかと思います。ケースによっては今すぐにでも導入した方がお得というパターンもあれば、少し待ったほうが良いパターンもあります。
そもそも、100万円前後のお金が最低限必要なものなので、少しの変化で数万円~数十万円動いてしまう可能性もあります。
今(2022年)導入メリット
ローン金利が安い
現在の為替相場を考えると日本国の金利見直し対策が行われる可能性は高いです。円安を止めるために日銀が金利を上げたタイミングで、銀行が金利を上げるため、住宅ローン・リフォームローンの金利が高くなります。となれば、金利が安い今のタイミングで導入するほうがコスト面でメリットが大きいです。
今(2022年)デメリット
まだまだ技術革新で導入費用は安くなる
海外のデータを参考にすると現在の日本の導入費用は2倍近いコストになっています。このままの大きな差をもたらせたまま年々推移するとは考えづらく、日本も世界基準に合わせていく流れになります。
現実、海外では現在の導入コストになっている背景には太陽光発電パネルの価格革新が起きているからです。日本の技術が追いつくことも考えられますし、海外の技術が日本に安く入ってくるといことも考えられます。そう考えると、今よりも低コストで太陽光発電を導入できる未来が近いとも言えます。
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